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 ぶらり歩き   
 32. 伊豆半島を歩く (16)   平成24年8月26日
 小生が痛風を発症したため、7月末に計画していた戸田(へだ)から江梨(えなし)までのウォーキングが1ケ月遅れて本日の実行となった。今回が伊豆半島歩きの最終回ということもあり、歩き終えて沼津港で打ち上げを計画した

 修善寺駅でSさん、Kさんと待ち合わせて、昼の弁当を買い込んで路線バスで戸田に向かう。このバスの利用は二度目となり、交通費を削減するために回数券を購入する。戸田で降りると、これまでとは異なり、真夏の厳しい陽射しが照りつけ、自然と汗が滲み出てじりじりと暑い。

 なるべく県道を避けようと、山道を選んで歩き始める。この辺りは津波来襲の危険性が高い地域であるため、津波のイラストを書いた避難階段(写真56)の案内板が立てられている。この階段を登るが、勾配が急で暑さとは関係なく、息が上がってしまう。これではいざ地震という時に、お年寄りは津波警報を聞いたら迷わずに避難階段で上に逃げないと、体力的に避難時間が稼げない恐れがあり、心配である。

 車を避けての山道歩きがベストであるが、体力的に無理だと判断して県道17号を歩くことにする。陽射しが強烈で体には厳しいが、真っ青な駿河湾が鮮明に目に飛び込んでくる。そんな景色のビューポイントのひとつ出会い岬からは、歩き始めた戸田の御浜岬(写真57)がくっきりと見える。港を出港した船の白い航跡も美しい。
 
 日陰を求めて県道17号を登っていくと、次のビューポイント煌めきの丘から井田海水浴場(写真58)を一望できる。青い海、青い空に白い入道雲、そして岬の緑が調和して、見飽きることのない風景が視野いっぱいに広がる。昼には少し早い時間であるが、この景色を楽しみながら昼食の弁当を開く。

 ここから県道を離れて井田に下っていくと、途中に静岡県指定史跡の井田松江(いたすんごう)古墳群がある。全部で20数基の円墳からなる古墳群のうち、石室が公開されている井田松江18号墳(写真59)は伊豆半島で最大規模の古墳である。発掘調査により、鉄刀腕輪銀象嵌(ぎんぞうかん)を施した円頭太刀の柄頭などの副葬品が発見されたことから、この地域の有力一族の墓と考えられている。
 
    
 

写真56 津波非難階段

写真57 戸田御浜岬(遠景)

写真58 井田海水浴場(遠景)

写真59 井田松江18号墳

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